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[競馬] 方法論・予想スタンス

2020-10-17競馬

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※2020.10.23 加筆

父親がバクチ好きで何度も競馬場に連れて行かれたので、幼い頃から競馬は身近な存在でした。でも自分で馬券を買い始めたのは少しお金に余裕のできた20代後半です。

基本は出目買い、表のデータで補佐

親父が出目馬券師だった関係で、血統、馬体重、コース適性、実績など通常の予想手法を使ったことはありません。もっぱら出目の精度を上げる鍛錬を積みました。

出目にはスタティックな要素(当日にならなくてもわかる数字)とダイナミックな要素(当日の流れでよく出る数字)があります。レース当日はスタティック出目をダイナミック出目で「検算」しながら馬券を買うか買わないかを選ぶ感じです。

2つの要素が一致し同じ数字を指したときは強く勝負に出ます。極端にオッズの大きい穴馬は別として、該当馬が穴馬でも臆することなく買います。1~5人気あたりなら大きく買います。

大きな勝負に出る場合、それなりの資金を使うので敗けない馬券が最重要となります。そこで馬券上は単勝とワイドが中心となり、補助的に、連式の馬単、馬連、3連複、3連単、そして穴馬の複勝を買います。

スタティックな出目とは?

たとえば、特定のレースでずっと出ている数字がないか、あるいは特定の競馬場のグレードレースで連続している数字はないか。こうしたレース当日にならなくてもわかる出目のことです。

ダイナミックな出目とは?

レース当日の出目の流れのことです。

よく注意して見ていれば、朝からずっと5番が出ている、一度途切れたが4と5番と見れば継続しているなど、とにかく連続的に来ている数字が見つかれば、その数字を軸に馬券を買うのです。平場でもメインでも関係なく利用できます。

正番と逆番の概念

なお、5番というとき、該当数字は出馬表の最内から数えた5番(正5番)、と、大外から数えた5番(逆5番)の2つの数字が出てきますので注意してください。

たとえば、16頭立てのレースで正逆7番といえば、7番と10番を意味します。

スタティックな出目とダイナミックな出目のどちらを重視するかといえば、迷うことなく、いま生きて稼働しているダイナミックな出目の方です。

表のデータとは?

いくら数字で買うと言っても、グレードの高いレースになれば当該レースには過去の結果が示す何らかの傾向があります。

たとえば、ダービーは最多騎乗騎手の馬しか勝てない(乗り替わりは勝てない)、青葉賞馬は2着までしか来れない、しかもその時の相手はスプリングS勝馬に限る。あるいは秋華賞はオークス連対馬が強い、中山マイルや新潟1000直は圧倒的に外枠有利など、誰でも調べればわかる傾向データを表のデータと呼んでいます(ただし、この場合も、血統、時計、展開などの要素は無視します)。

表のデータと出目が一致したときも勝負です。逆に矛盾するときは出目は押さえに回すなど適宜調整します。

実戦例

18頭立てのG1レース当日であるとします。

その日のダイナミックな出目は、7R以降正逆2番が来ていてかなり有力です。ところが前日スタティックな出目を検証した結果では、当レースは5年連続で正逆6番が来ています。

オッズを見ると1番人気は7番、2番人気は16番でどちらも出目に該当しません。表のデータは7番断然と出ています。

こういうとき、どうするか?

G1は1人気と2人気の来る確率の非常に高いカテゴリーです。したがって大きく勝負するレースにはなりませんが、7番中心に買ってもいいレースです。

そこで資金は少なめにして買います。2番人気は捨て、以下の1人気軸の馬券を組みます。

  • 厚めに7ー2、17のワイド
  • 薄めに7-6、13のワイド
  • 余裕があれば、軸1頭7番、ヒモ2、17、6、13番で3連系の馬券

常勝の秘訣はなんとオカルト要素

もちろん、すぐに勝てるようになったわけではありません。競馬を始めて数年間、年間の回収率が100%を超えない日々が続きました。

ところが、あるとき「出目は自然に偏るのではなく、意図的に偏っているのではないか」とひらめいたのが転機でした。

主催者があらかじめ出目を決めて、そこに来させたい馬を配置していると考えれば、出目の偏りがうまく説明できます。そういう目線で競馬を眺め始めると、「主催者の意志」を前提としなければ起こりえない「作為」「不自然な結果」が厳然と(しかしほとんどの人には意識されずに)存在していたのです。

オカルト視点でいえば、出馬表は暗号表のようなものです。けっして純然たる抽選の結果、ゲートが割り振らているのではありません。したがって競馬は暗号解読作業となります。

こうして自分独自にオカルト予想の要素(=馬券は予定調和の世界であるという仮説)を取り入れてからレースの流れや狙いがある程度読めるようになりました。そうすると自然に的中率が上がり、回収率もアップしていったのです。最近では年間収支マイナスになった記憶がありません。

出目やオカルト馬券は原理主義者や予定調和を疑わない人には向かない

このように書くと必ず白い目で見る人がいます。「本当にそうなら八百長じゃないか」と。

そういう人には逆に問いたいのですが、人間社会のありとあらゆる事象の中で、「人間の思惑」「人為」がいっさい絡まず、自然にそうなっていることって何割ありますか?政治も経済もビジネスも遊びも、すべて誰かの意志で動いていませんか?

公正やフェアというお約束は確かに存在しますが、システムを運営管理する者は偶然や自然に任せられない宿命を背負っているのです。それが国の付託を受け、上納金をおさめる義務のあるJRAなら、なおのことそうです。次に述べる「競馬は国の興行」は、そういう意味を含んでいます。

また、かりにオカルト要素がすべて当方の妄想で「事実」とは違っていても全然構いません。馬券師の唯一の命題は儲けることにあるのですから、どんなアプローチだろうと儲かれば「その方法は正しい」わけです。

興行という視点

繰り返しになりますが、オカルト予想の根幹は「主催者には勝たせたい馬とそうでない馬がある」という前提で予想に取り組むことです。競馬を国が運営する興行と見なす視点です。

主催者の思惑を読む鍛錬を積むと、JRAが勝たせたい馬と、人気を背負いながら来させない「肥やしの馬」が見分けられるようになります(極論すれば、優秀な種牡馬と繁殖牝馬さえ選別できれば、あとのレースの結果はある意味どうでもいいので何とでもできる)。そうなれば、無駄な馬券を買わなくて済み、勝ちに近づけるのです。そして、ここにこそ出目・オカルト馬券の最大の効能があります。

よく競馬はブラッドスポーツといわれますが、もし実力やコンディションどおりに馬券が決まってしまったら興行としては失格です。年中低配当の馬券ばかり出現したら、お客さんを呼べません。中荒れや大荒れのレースがあるからこそ皆が3連単を多点数買ってくれるのです。

勝つ要諦は「絞る」こと、つまり自制心

しかし、ここに落とし穴があります。もし勝ちたければ自制心が大事です。

主催者の思惑に乗せられて、買わなくていい馬券(通常、押さえ馬券と「いいわけ」される馬券)を年中買っていると習慣化し、次第に感覚が麻痺してしまいます。せっかく当たっても実入りが少なく回収率の改善に結びつかないのです。

勝ち続ける秘訣は2つしかないと思います。

  • なるべく買うレース数を絞り込むこと。
  • これと思ったレース(自信のあるレース)に重点的に資金を投入すること。

たった、これだけです。これがむずかしいのですが、鍛錬すれば必ずできるようになります。

10万円超えの3連単を当てたい気持ちはよくわかります。でも順番が逆になっていませんか?

大穴で儲けて回収率を上げていこうというのはリスキーです。まず回収率を上げ、資金に余裕ができてから大穴を狙えば退場(あるいは借金)しなくて済むのです。心に余裕があると大穴でも臆することなく買えるようになります。

馬券の種類

同じ買えると思うレースでも、自信のあるレースとあまりないレースによって違います。

  • 自信のあるレースの場合、軸馬の単勝とワイドを厚く買います。軸馬がある程度の穴馬なら複勝も買います。そのうえで馬単、馬連、3連系馬券をお楽しみ馬券として買います。主力はあくまで単複とワイド。比率でいえば7:3くらいの配分でしょうか。
  • 自信のないレースの場合、ワイド、馬連、3連系の馬券をバラ買いします。軸にはそれなりに自信があっても相手がわからない場合がほとんですから、「なるべく高い配当がひっかかってください」というお願いのスタンスです。

難点あるいは弱点

ダイナミック要素(当日の流れ)を重視しているので、狙ってるレースの前のレースの結果が出るまで結論が出せないのが、オカルト馬券術の難点です。馬券購入は時間との勝負になります。

でも前売りで買うと碌なことないんですよね。買っても、これはっていう馬の単複くらいです。先日の秋華賞がまさにそういうレースでした。当日の流れ見てれば、正逆11番は買ってたでしょう。といっても、前日にデアリングの単勝はさすがに買えない。大枚はたける器じゃないんで。

以上、みなさまの参考になれば幸いです。

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