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[競馬] 本物不在の時代に

競馬

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サイン派のみなさんなら先刻ご承知の通り、JRAは恐るべき頭脳集団です。しかも国庫に多額を献上する政府機関です。

そんな彼らが、時流におもねって、ネオリベ政府の施策に歩調を合わせるかのように、女性天皇や女系天皇、あるいは女性の社会進出、あるいは男女共同参画社会、あるいは夫婦別姓などを無邪気に推進するために牝馬を活躍させるはずがありません。

牝馬活躍の裏には、違うメッセージが託されていると見た方が自然でしょう。

牝馬の活躍

では、牝馬の活躍でJRAは何をファン(国民)に伝えているのか?

おそらく、いまの時代は「仮」「暫定」だよ、ということだと思います。「本物」の到来を待つ間、「偽物」でお茶を濁すと。女性天皇とはまさにそういう存在でした。

ではJRAの待望する「本物」とは何なのでしょうか?

具体的には「強いオトコ」でしょう。競馬で言えば、連戦連勝の三冠馬です。その意味で、今年の段階で本物復活の準備を終えたと見ていいでしょう。しかしコントレイルが真の王者になるかどうかはまだ確定していないはずです。

「本物」の待望

なぜかはもうおわかりかと思います。牝馬の活躍する時代はその真逆の「不本意な時代」だからです。

それはコロナ禍に限りません。一部の人間が富を独占し、他者をのけものにする社会のメタファーであり、中共や中共と利害をともにするグローバルエリートらの「偽物」が前面でのさばる時代のメタファーでもあります。

そんな時代はJRAも望んでいない。だから牡馬を「活躍させない」のだと思います。

「強いオトコ」を一般化すれば、強い日本企業であり、借り物の金融などでなく得意のものづくりの新技術で繁栄する経済であり、それらの総合としての、他に阿ることない政治外交であり、自分の意志で立って歩む新しい日本国家です。

そういう本物の復活の兆しが見えたとき、牡馬の時代が蘇ってくるはずです。

興行のテコ入れ

さいわい巣ごもりのおかげでJRAの売上は前年比プラスだったようですが、JRA自身、既定の「国際化路線」の形骸化をひしひしと感じているに違いありません。ジャパンカップに一流の外国馬がやって来ないのが象徴的です。

何より競馬を盛り下げているのは、資本の論理が過剰にまかり通り、競馬番組の多様性(バラエティ)を奪っている現実です。

いかにも新自由主義の時代を反映した富の集中と格差の拡大で、一部の生産者の馬が一部の厩舎と騎手で勝つことを繰り返す。これでは興ざめしてしまい、興行としては失格です。

ファンはノーザンファームの馬ばかりが次から次へとルメールで勝つのを見ていても本当には楽しめないでしょう。そろそろ武豊に代わる、生え抜き日本人のスター騎手が必要でしょうし、非ノーザン系の対抗生産勢力も育てねばならないでしょう。関東陣営のふがいなさも、このままでいいはずがないでしょう。

脱ネオリベ

古き良き時代へ戻すのは不可能だとしても、もう少しバリエーションを持たせないとファンサービスとしてはジリ貧です。

新馬券を売り出すのも結構ですが、競馬経営の「脱ネオリベ化」が急務でしょう。ネオリベの特徴は貧乏くさいことです。心に余裕がないので富を独占して、他者を顧みません。JRAがこのネオリベの圧力に屈するのは政府機関として由々しき事態です。

コントレイルはつなぎか、本物か?

コントレイルの未来は日本人自身の選択で決まると思います。JRAの一存で決められるものではありません。

おおげさに言えば、日本人がアメリカを裏切り中共の共謀者(属国)の道を歩むのか、それとも自由を守る側に残り、欧米と組んで全体主義亡者たちと戦うのか?

前者の道は明治以降の近代化をまるごと否定する道ですのでありえないと思うのですが、事の深刻さを自覚しない亡国自民党のもとで、迷走・漂流を余儀なくされる可能性は非常に高くなっています。

コントレイルの活躍いかんは日本人の「本物」へ戻る意思の強さにかかっています。JRAはその進行を見ながらコントレイルの針路を決めることでしょう。

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