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[MTWD Select002] 孤高のイケメンDavid Sylvian(UK)

2019-06-16MTWD, ミュージック, ロック

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※キャッチ画像はデヴィッド・シルヴィアンの育った南ロンドン近郊の街キャットフォードの、ゆるキャラ(?)猫。

デヴィッド・シルヴィアン。「誰それ?」のひと多いだろうなあと思いますが、その昔UKにJapan(1974-1982)というバンドがいまして、リーダーでした。もっと評価され、もっと聴かれるといいなと思うミュージシャンの代表格です。

デヴィッド・シルヴィアン

ご覧のように日本女子の好物であろう元祖ヴィジュアル系のルックスの人でして、それがある意味彼を押し上げたのですが、同時に災いもしたんですね。

本人の志向性とぜんぜん違う売れ方、扱われ方をして、嫌気がさして半地下に潜ってから開花した、隠花植物的なミュージシャンです。いまは地味にやりたいことやっていて、その独自な音楽世界、ブログ主はけっこう好みです。

あの坂本教授とも共作してるし、キンクリのロバート・フリップとも共作してるくらいなんで実力は折り紙付きです。

錬金術にかぶれたかと思えば、グルジェフの神秘思想に凝っていた時代もあり、一貫して日本や中国など東アジア文化への関心が強い人なのですが、どこか中心(ロンドンあるいは売れ線のポップミュージック)に対する違和感があるんでしょう。出身がロンドンの南周縁部に当たりますから(デヴィッド・ボウイやピーター・プランプトンとほぼ同郷人)。

ジャンル的に言うと、シルヴィアンの音楽はアンビエント(環境音楽)に分類されるんでしょうが、押しつけがましくないポップさと、うすら寒い感じが奇妙に同居した唯一無二の音世界は彼の独壇場です。ハマると癖になります。集中して聴いてもいいし、BGMで聞き流してもいい。とても重宝します。

“Despair” & “In Vogue” Japan(1979)

Japanのサードアルバム”Quiet Life”の2曲目と3曲目です。このルックスでこの音楽、当時は「ありえない」組み合わせだったのでしょう。

Silver Moon(1986)

個人的に一番親しんだのはこの曲が収録されている”Gone to Earth”というアルバムでした。下の演奏陣を見ていただくと、Robert FrippとMel Collinsの名があります。キングクリムゾンで育った人間にとってはそれだけで涎ものだったわけです。

Personnel:

Bass – Ian Maidman
Drums – Steve Jansen
Guitar [Guitars] – Bill Nelson
Guitar [Solo Guitar], Loops [Frippertronics] – Robert Fripp
Pedal Steel Guitar – B.J. Cole*
Soprano Saxophone [Soprano Sax] – Mel Collins
Vocals, Keyboards, Guitar [Guitars] – David Sylvian
Written-By – David Sylvian

Blue of Noon(1987)

1987年発売のEP “Let The Happiness In”収録。Japan解散後のソロデビュー作”Brillians Trees”用に録音されながらお蔵入りしていた、ジャズ色の濃いインストルメンタルです。

Damage(1994 performed live)

キングクリムゾンのRobert Frippと Trey Gunnとのツアー録音ですが、スタジオ録音と言われても違和感がない出来です。この人はある意味、声がすべてですね。もちろん誉め言葉です。

“I Surrender”(2000 from Everything And Nothing)

“Everything And Nothing”はJapan時代の曲を含み、彼のキャリアを網羅するコンピレーションアルバムです。単なる寄せ集めの域を軽く超え、滔々たる音楽の流れに身を浸したい人にはもってこい、出色の出来になっています。

Where’s Your Gravity(2012)

またまた出たベストアルバム”A Victim of Stars”、今回も期待を裏切らずひとつの作品として成立しています。その掉尾を飾る一曲がこれ。

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